ファイル管理の設定

Thunar ファイルマネージャの初期設定は 「ファイルマネージャの設定」 ダイアログで行います。設定ダイアログは、メインメニューから 「編集」「設定...」 を選択するか、Xfce 設定マネージャの 「ファイルマネージャ」 ボタンをクリックすると表示されます。

「ファイルマネージャの設定」 ダイアログは各オプションが以下の 4 つのカテゴリごとのページに分割されています。

Thunar には、ファイルマネージャのさまざまな拡張機能を制御する、いわゆる 隠しオプション もありますが、設定ダイアログをシンプルにしておくために選択項目に含まれていません。Thunar に同梱される README.thunarrc ファイルには、すべての利用可能なオプションの詳細な説明があります。

表示方法の設定

デフォルトの表示、並び替えオプション、および表示オプションを設定できます。また、サムネイル表示がサポートされているファイルタイプについて、それを表示するかどうかの設定も行えます。

表示方法の設定
新規フォルダの表示方法

フォルダのデフォルトの表示方法を選択します。新しいウィンドウが開かれたとき、ここで設定された方法で表示されます。ここでは、アイコン表示、コンパクト表示、または詳細リスト表示の中から選べます。また、「最後に使用した表示方法」 を選択すると、最後にアクティブウィンドウで使用していた方法が採用されます。

フォルダをファイルより先に並べる

このオプションを有効にすると、フォルダの内容を表示する際にフォルダをファイルより先に並べます。

サムネイルを表示する

このオプションを有効にすると、画像やその他サポートされているファイルのサムネイルを表示します。サムネイルファイルはユーザのホームディレクトリに作成される隠しディレクトリ .thumbnails に格納されます。

Thunar が提供する基本サムネイル機能を拡張し、サポートするファイルタイプを追加したい場合は 「サムネイラ」 を参照してください。

文字をアイコンの隣に置く

このオプションを有効にすると、アイコン表示時にアイテムのアイコンのキャプションがアイコンの下ではなく、隣に表示されます。

サイドペインの設定

ショートカットペインおよびツリーペインの表示オプションを設定できます。

サイドペインの設定

サイドペインにはファイルシステム上のフォルダへのショートカットのリストの表示 (デフォルト) か、またはファイルシステムをツリー表示できます。このページではショートカットおよびツリーペインのアイコンのサイズを選択できます。また、アイコンにシンボルを表示するかどうかも選択できます。

アイコンのサイズ

サイドペインに表示するアイコンのサイズを、「とても小さい」 (16×16ピクセル) から 「とても大きい」 (128×128ピクセル) の間で選択します。

アイコンのシンボルを表示する

このオプションを有効にすると、サイドペインのフォルダにシンボルを表示します。フォルダのシンボルはフォルダの 「プロパティ」 ダイアログで設定できます。メインエリアでフォルダを選択し、メインメニューから 「ファイル」「プロパティ...」 を選択するか、またはフォルダの上で右クリックし、コンテキストメニューから 「プロパティ...」 を選択してください。

振る舞いの設定

ファイルマネージャの振る舞いを設定できます。

振る舞いの設定
シングルクリックでアイテムをアクティブにする

このオプションを有効にすると、アイテムをクリックしただけでデフォルトのアクションが実行されます。このオプションを有効にし、アイテムの上にマウスポインタを移動させると、アイテムのタイトルに下線が表示され、少し遅れて自動的に選択状態になります。

この選択状態になるまでの時間はその下のオプションで設定でき、セレクタを一番左に位置するとアイテムの自動選択は行われません。

ダブルクリックでアイテムをアクティブにする

このオプションを有効にすると、アイテムをダブルクリックしたときにデフォルトのアクションが実行され、シングルクリックで選択状態になります。

詳細の設定

ファイルマネージャの詳細な機能の設定を行えます。

詳細の設定
フォルダのアクセス権

フォルダの 「プロパティ」 ダイアログでアクセス権を変更したときの動作を選択します。フォルダのアクセス権が変更されたときに Thunar が毎回問い合わせるか、デフォルトで新しいアクセス権をフォルダのみに適用するか、さらにフォルダ内のアイテムにまで再帰的に適用するかを選択します。

ボリューム管理

Thunar を HAL サポート付きでインストールし、かつ thunar-volman パッケージもインストールされている場合に統合ボリュームマネージャを有効にできます。この機能の詳細については、「リムーバブルドライブとメディアの管理」 を参照してください。